中古資産の耐用年数ってどう計算するかご存じでしょうか??
正解は…
その資産の経過年数に応じて計算する!!
です。
その資産の経過年数が長ければ長いほど、
つまり中古であればあるほど、
耐用年数は短くなります。
今回は、中古資産の耐用年数の計算方法
について説明します。
本記事はこんな方におすすめです
中古資産の耐用年数はどう計算する??
中古資産の耐用年数はどう計算する??
中古資産の耐用年数の計算方法は、
2つの方法が定められています。
原則 → 使用可能期間を見積もる方法
簡便法 → 資産の経過年数で計算する方法
実務で用いられるのは、
ほとんどが簡便法の方です。
【原則】使用可能期間を見積もる方法とは??
中古資産の耐用年数を計算するときは、
原則は固定資産の使用可能期間を見積もることになっています。
ただしこの使用可能期間を見積もる方法は、
ほとんど実務では使いません。
なぜなら固定資産の使用可能期間を正確に求めることは、
不可能に近いためです。
先述しましたが、
実務で使うのはほとんどが簡便法の方です。
【簡便法】資産の経過年数で計算する方法とは??
資産の経過年数で計算する方法では、
まずその資産が新品だった場合の法定耐用年数と、
その資産の経過年数を求める必要があります。
そして経過年数が、
法定耐用年数の全部を経過しているかどうかで
計算方法が分かれます。
・法定耐用年数の全部を経過している場合
・法定耐用年数の一部を経過している場合
ちなみに上記の計算結果が2年未満だった場合は、
自動的に2年で計算することとなります。
つまり中古資産の耐用年数は最低でも2年ということです。
また、1円未満の端数は切り捨てて計算します。
中古車を購入した場合の例
例として中古車を購入した場合で考えてみましょう。
新品の普通車の法定耐用年数は6年で計算します。
車の法定耐用年数については、
こちらの記事でも説明しています。
車の勘定科目と法定耐用年数って、
ご存知でしょうか。
正解は…
勘定科目 ⇒ 車両運搬具
法定耐用年数 ⇒ 車種に応じて4年 or 6年
です。
車の法定耐用年数[…]
①7年落ちの普通車を購入した場合
7年落ちということは、
経過年数が7年ということです。
したがって経過年数が、
法定耐用年数の全部を経過していることになります。
⇒6年×20%=1.2年
1年未満の端数は切り捨てるので、
耐用年数は1年になりますが、
中古資産の耐用年数は最低でも2年です。
したがって、この場合の耐用年数は2年と計算されます。
②2年落ちの普通車を購入した場合
今度は経過年数が、
法定耐用年数の一部を経過しています。
⇒(6-2)+2×20%=4.4年
1円未満の端数は切り捨てるので、
この場合の耐用年数は4年となります。
まとめ
いかがでしょうか。
中古資産の耐用年数の計算方法についてみていきました。
耐用年数が短いほど税額も少なくなるので、
ぜひご確認ください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。