パワーショベルの勘定科目や法定耐用年数って何でしょうか??
正解は…
勘定科目 ⇒ 機械装置
法定耐用年数 ⇒ 生産される製品が属する業種によって異なる
です!!
機械装置の法定耐用年数は、
その機械装置によって生産される製品が何の業種に属するか
によって判定されます。
同じパワーショベルであっても、
生産する製品が属する業種によって、
異なる法定耐用年数となるわけです。
今回は、パワーショベルを購入した時の
勘定科目及び法定耐用年数について説明していきます。
本記事はこんな方におすすめです
パワーショベルの勘定科目・耐用年数とは??
勘定科目って何??
勘定科目とは、
取引内容をわかりやすく分類するための、
簿記の科目のことをいいます。
どのような取引があったのか、
何に対してお金を使ったのか、
などを表すカテゴリ名のようなイメージです。
例えば、
電気代の支払い⇒『水道光熱費』、
商品の販売⇒『売上高』
といった感じです。
法定耐用年数って何??
本記事で言う法定耐用年数とは、
固定資産を減価償却するときに使用する年数のことをいいます。
普通の使い方をすればあと何年使えますよーという年数を、
国が固定資産の種類ごとに定めています。
例えば、
軽自動車 ⇒ 4年
エアコン ⇒ 6年
といった具合です。
うちの軽自動車は10年くらい乗るつもりだから、
耐用年数は10年で計算してもいいの??
という方がいらっしゃるかもしれません。
こういう場合でも減価償却の計算上使用できる年数は、
法定耐用年数である4年となるので注意が必要です。
使用する年数や寿命などには関係なく、
あくまで国が定めた法定耐用年数で計算をしていく必要があります。
パワーショベルの勘定科目は??
パワーショベルを購入した時の勘定科目は、
『機械装置』を使用して
資産に計上します。
ただし、取得価額が10万円未満の場合には、
『消耗品』として経費に計上することができます。
パワーショベルの耐用年数は??
パワーショベルを購入した時の法定耐用年数は、
パワーショベルを使って生産される製品が何の業種に属するか
によって判定されます。
機械装置の法定耐用年数の判定方法はこちらの記事で説明しています。
機械装置の法定耐用年数の
判定方法をご存知でしょうか。
機械装置の法定耐用年数は、
『その機械装置によって生産される製品が何の業種に属するか』
によって判定されます。
業[…]
機械装置の法定耐用年数表はこちらです。
パワーショベルの法定耐用年数は、
パワーショベルを使ってどんな製品やサービスを生産されるか、
を考える必要があります。
例えばパワーショベルを林業に使う場合。
林業用設備 ⇒ 5年
農業に使う場合。
農業用設備 ⇒ 7年
総合工事に使う場合。
総合工事業用設備 ⇒ 6年
となります。
機械装置の法定耐用年数表の54区分のうち、
どれにも該当しない!!という場合は、
『8年』で計算します。
【機械装置】の、
【55前掲の機械装置及び機械装置以外のもの及びに前掲の区分によらないもの】の、
【ブルドーザー、パワーショベルその他の自走式作業用機械設備】
に該当するためです。
ちなみに耐用年数表に載っているのは、
その資産を『新品』で取得した場合の法定耐用年数です。
中古であればさらに法定耐用年数が短くなります!!
中古資産の購入だと法定耐用年数は短くなる!!
購入したパワーショベルが中古の場合は、
ぜひその資産の年式をご確認ください。
その資産の経過年数に応じて法定耐用年数は短くなります。
具体的には、
経過年数が法定耐用年数の全部を経過しているかどうかで、
計算方法が分かれます。
・法定耐用年数の全部を経過している場合
・法定耐用年数の一部を経過している場合
中古資産の耐用年数は、
こちらの記事でも解説しているのでご覧ください。
中古資産の耐用年数ってどう計算するかご存じでしょうか??
正解は…
その資産の経過年数に応じて計算する!!
です。
その資産の経過年数が長ければ長いほど、
つまり中古であ[…]
一括償却資産や少額減価償却資産という選択肢もアリ!!
パワーショベルの取得価額次第では、
一括償却資産や少額減価償却資産という選択肢も
でてきます!!
取得価額が10万円以上20万円未満の場合には、
一括償却資産として処理することができます。
また取得価額が30万円未満の場合には、
少額減価償却資産として処理することができます。
ただし、青色申告でないと
少額減価償却資産を選択することはできないので
注意が必要です。
一括償却資産や少額減価償却資産については
こちらの記事でも解説しているのでご覧ください。
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まとめ
いかがでしょうか。
パワーショベルの勘定科目と法定耐用年数についてみていきました。
機械装置の法定耐用年数は、
器具備品や構築物などとは異なる考え方なので気を付けましょう。
こちらの記事もぜひご覧ください。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。