一括償却資産を償却中に売却したときの会計処理ってご存知でしょうか。
正解は…
売却代金を固定資産売却益で計上し、
一括償却資産は通常通り減価償却を3年間行い続ける！！
です。
一括償却資産を売却した時は、
売却代金を『固定資産売却益』という勘定科目で計上しつつも、
3年間きっちりと一括償却資産の減価償却を行う必要があります。
なんだか不思議な会計処理ですね。
今回は一括償却資産を売却したときの会計処理
について解説します。
本記事はこんな方におすすめです
一括償却資産を売却したときの会計処理とは？？
一括償却資産とは？？
資産の取得価額が２０万未満の場合は、
一括償却資産で処理をすることができます。
一括償却資産は償却資産税の対象とならない、
というメリットがあります。
一括償却資産は３年間で均等に償却していきます。
例えば１５万円の一括償却資産を取得した場合、
５万円の減価償却費を３年間計上できる形です。
一括償却資産を売却したときの会計処理とは？？
一括償却資産を売却した時は、
売却代金を固定資産売却益で計上し、
一括償却資産は通常通り減価償却を3年間行い続ける必要があります。
一括償却資産を除却した時と同様に、
一括償却資産が実在するかどうかに関わらず、
一括償却という処理を選択した以上は、
3年間減価償却をし続けるということです。
一括償却資産を除却した時の会計処理は、
こちらの記事で解説しています。
一括償却資産を除却したときの会計処理ってご存知でしょうか。
正解は…
除却の事実を無視して、通常通り減価償却を3年間行う！！
です。
一括償却資産を除却してもしなくても、
[…]
一方では一括償却資産を売却した仕訳をし、
もう一方では一括償却資産の減価償却をし続けるので、
なんだか不思議な会計処理ですね。
なぜ一括償却資産という考え方がある？？
そもそも一括償却資産とは、
取得価額が20万円未満の減価償却資産を、
企業が個別管理することに対する事務負担を配慮したものです。
一括償却資産を取得したときに、
それぞれ個別管理せずに減価償却を3年間で行うだけで良いですよ、
ということですね。
したがって売却をした場合についても、
売却代金は固定資産売却益で計上しつつも、
3年間の減価償却は行い続けるという会計処理になっています。
まとめ
いかがでしょうか。
一括償却資産を売却したときの会計処理についてみていきました。
なんだか不思議な会計処理ですね。
一括償却資産を売却したときは、
売却代金はしっかりと収益に計上しつつ、
しっかりと3年間の減価償却を計上し続ける！！
というイメージで大丈夫です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
