こんにちは、
moguと申します。
法人や個人事業主の方へ。
未払金と未払費用の使い分け、ちゃんと出来ていますか??
どちらも同じような名前で、同じような場面で使いますが、
それぞれちゃんとした違いがあります!
今回は、未払金と未払費用の違いについて解説していきたいと思います。
未払金と未払費用の違い
未払金と未払費用の共通点
未払金と未払費用は、経費の発生はあるけれども、
未だに支払っていないものという点では共通しています。
例えば、3月にサービスの提供を受けたけれども、請求書は4月にくるときなどですね。
電気代や家賃などは、翌月の支払いの場合が多いので
イメージしやすいのではないでしょうか。
未払金と未払費用という勘定科目は、
『将来これだけの金額を支払う義務がありますよ』ということを示しているのです。
未払金と未払費用の違いとは?
それでは、未払金と未払費用の違いは何なのでしょうか。
未払費用は、企業会計原則において次のように定義されています。
企業会計原則とは、会社の決算書をつくるための一般的なルールブックのようなものです。
少し難しい言葉が並んでいますが、企業会計原則から読み取れる未払金と未払費用の違いは、
簡単にいうと「取引が継続しているかどうか」です。
取引が単発の場合は未払金を使い、
取引が継続していて未払いの場合は未払費用を使うということです。
取引が単発 ⇒ 未払金
取引が継続 ⇒ 未払費用
取引の継続・単発とは?
簡単にいうと、毎月発生する取引か、一回きりの取引かということです。
例えば、3月に自動車を購入したけれども、支払い4月に行う場合はどうでしょうか。
自動車の購入は、普通毎月出てくるものではなく、単発で終わるものですよね。
したがって、自動車の購入などの場合は未払金を使うというわけです。
それでは、家賃や電気代などはいかがでしょう。
基本的に家賃や電気代は、毎月発生するものですよね。
つまり、その取引は継続して発生するので、
家賃や電気代の未払い分については未払費用を使います。
未払金の例
未払金は、単発で終わる取引ですので、次のような取引が挙げられます。
・自動車などの資産の購入
・消耗品の購入
・有価証券の購入
・単発の広告料金
未払費用の例
未払費用は、継続して発生する取引ですので、次のような取引が挙げられます。
・家賃の支払
・水道光熱費の支払
・給料の支払
・保険料の支払
まとめ
いかがでしょうか。
未払金と未払費用の違いは、その取引が継続するものか、
単発するものかに注目して考えましょう。
実務上での重要度は高いとは言えませんが、
毎回発生する勘定科目ですので、
知識として理解しておくことが大事です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。