年末調整の時期が近づいてきましたね。
例えば中途採用者が失業給付を貰っていた場合、
失業給付は年末調整に影響を与えるでしょうか？？
正解は…
失業給付は所得税法上非課税となるため影響なし！！
です。
雇用保険の失業保険は税法上非課税となるため、
前職分の給与や扶養の判定には含まなくてOKです。
ただし社会保険料の扶養を考える上では、
影響を与えてくるので注意が必要です。
今回は、雇用保険の失業給付が年末調整に影響を与えるかどうか
について説明します。
年末調整に関する記事をこちらにまとめました。
本記事はこんな方におすすめです。
雇用保険の失業給付は年末調整に影響する？？
雇用保険の失業給付とは？？
雇用保険の失業給付とは、
失業された方が安定した生活を送りながら再就職をするために、
雇用保険から支払われる給付金のことをいいます。
失業手当や失業保険などと言われたりします。
雇用保険の失業給付は年末調整に影響する？？
雇用保険の失業給付は税法上非課税となるため、
年末調整には影響しません。
したがって失業給付を貰っていた中途採用者の方は、
失業給付を収入にカウントする必要はありません。
また扶養に入れている配偶者が失業給付を貰っている場合、
所得税の扶養の判定をするときに失業保険は考慮しなくて大丈夫です。
社会保険上の扶養に入っている場合は注意が必要！！
所得税法上の扶養とよく似たものとして、
社会保険上の扶養というものがあります。
両者はよくごっちゃになって理解されていますが、
まったくの別物です。
社会保険上の扶養を考える上では、
雇用保険の失業給付は影響してくるので注意が必要です。
社会保険上の扶養に入れるかどうかは、
扶養に入る日から数えて、
将来1年間の収入見込で判定されます。
この将来1年間の収入見込を考える上で、
雇用保険の失業給付をカウントする必要があるのです。
雇用保険の失業給付は、
所得税法上には影響を与えないけれど、
社会保険上の扶養を考える上ではカウントしなければならない！
と覚えておきましょう。
まとめ
いかがでしょうか。
雇用保険の失業給付が年末調整に影響を与えるかどうか
についてみていきました。
雇用保険の失業保険は、
所得税法上の収入には影響を与えません。
しかし社会保険上の扶養を考える上では、
収入にカウントしなければならないので注意しましょう。
所得税法上の扶養と社会保険上の扶養は、
まったくの別物です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
