Q5 源泉所得税の甲欄・乙欄・丙欄って何??

源泉所得税の甲欄・乙欄・丙欄って何??

 

給与計算をするために給与所得の源泉徴収税額表をみていると、

甲欄乙欄丙欄という3種類が存在します。

 

この甲欄乙欄丙欄というのは何でしょうか??

 

正解は…

甲欄 ⇒ 従業員が扶養控除申告書を提出している場合に使う欄

乙欄 ⇒ 従業員が扶養控除申告書を提出していない場合に使う欄

丙欄 ⇒ 日雇いや短期雇用の場合に使う欄

となっています。

 

今回は、源泉所得税の甲欄乙欄丙欄

について説明します。

 

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本記事はこんな方におすすめです

源泉所得税の甲欄・乙欄・丙欄の違いを知りたい方

 

 

源泉所得税の甲欄・乙欄・丙欄って何??

給与計算をするために給与所得の源泉徴収税額表をみていると、

甲欄乙欄丙欄という3種類があることに気づきます。

 

例えば日額表の10,500円以上10,600円未満の場合をみると、

甲欄 ⇒ 320円(扶養親族0人の場合)

乙欄 ⇒ 1,940円

丙欄 ⇒ 45円

と税額に大きな違いがでてきます。

 

甲欄乙欄丙欄というのは、どのような使い分けになるでしょうか??

 

甲欄

年末調整時や入社時などに扶養控除申告書を提出した方が、

甲欄の対象となります。

 

扶養控除申告書は『主たる給与の支払先』、

つまりメインの職場にしか提出しないので、

メインの職場からの給与が甲欄の対象となるわけですね。

 

逆に考えると、

扶養控除申告書を提出していないと乙欄で計算されるので、

甲欄よりも手取りが減ってしまうことになります。

 

必ず提出するようにしましょう。

 

乙欄

扶養控除申告書を提出していない方は、

乙欄の対象となります。

 

2カ所以上から給与を貰っている方で、

他の職場に扶養控除申告書を提出している場合などですね。

 

いわゆるメイン以外の職場ということになります。

 

丙欄

丙欄は少し考え方が異なります。

 

扶養控除申告書を出しているかどうかというよりは、

継続して雇用されていない日雇いや短期雇用の方が、

丙欄の対象となります。

 

短期雇用の期間については、

2カ月以内であれば丙欄となります。

 

まとめ

いかがでしょうか。

 

源泉所得税の甲欄・乙欄・丙欄についてみていきました。

 

それぞれ発生する源泉所得税が異なるため、

ぜひご確認ください。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。