機械装置の法定耐用年数の判定方法をご存知でしょうか。
機械装置の法定耐用年数は、
『その機械装置によって生産される製品が何の業種に属するか』
によって判定されます。
他の資産(パソコンや車両等)はモノの名前で年数が決まりますが、
機械装置だけは「その機械装置がどこで何のために働いているか」で年数が変わるため、
非常に注意が必要です。
要は同じ機械装置であっても、
生産される製品が属する業種に応じて、
法定耐用年数が異なるということです。
今回は、実務で迷わないための「機械装置の法定耐用年数の判定方法」を、
具体例を交えてわかりやすく説明します。
本記事はこんな方におすすめです
機械装置の法定耐用年数は「製品の業種」で決まる
機械装置の法定耐用年数は、
『その機械装置によって生産される製品が何の業種に属するか』
によって判定されます。
「生産される製品が属する業種」に応じて、
法定耐用年数が決定するのがポイントです。
機械装置ごとに法定耐用年数が定められてはいないため、
生産される製品が属する業種が異なれば、
同じ機械装置であっても法定耐用年数は異なります。
機械装置の法定耐用年数を判定する3つのステップ
機械装置の法定耐用年数を判定する際は、
以下の順序で考えていきましょう。
①機械装置によって生産される製品やサービスが何の業種に属するかを考える
②耐用年数表からその業種の法定耐用年数を調べる
③耐用年数表の細目を確認する
①生産される製品やサービスが何の業種に属するかを考える
まずは機械装置によって生産される製品やサービスが、
何の業種に属するかを考えましょう。
機械装置を取得する法人の業種ではなく、
生産される製品やサービスの業種を考えるので、
注意が必要です。
両者は似ているようで、
意味が大きく異なります。
例えば従業員用の食堂をもつビールメーカーが、
食堂用の厨房設備を取得する場合。
ビールメーカーが属する業種で考えると、
食堂用の厨房設備は『飲料・たばこ・飼料製造業用設備』
と考える方もいるかもしれません。
しかし食堂用の厨房設備が生産する製品が、
何の業種に属するかを考える必要があります。
食堂用の厨房設備が生産する製品は、
従業員が食べる食堂の料理ですので、
この場合は『飲食店業用設備』に該当します。
あくまでその機械装置がどんな製品を生産するか??
を考える必要があるのです。
②耐用年数表からその業種の法定耐用年数を調べる
機械装置の耐用年数表をみると、
日本標準産業分類の中分類を基本とした
55区分の業種が載っています。
機械装置の法定耐用年数表はこちらです。
機械装置が生産する製品の属する業種について、
法定耐用年数を確認しましょう。
③耐用年数表の細目を確認する
耐用年数表の業種によっては、
細目が設定されている場合があります。
例えば、産用機械器具製造業用設備の場合は、
金属加工機械製造設備 ⇒ 9年
その他の設備 ⇒ 12年
といった感じです。
細目が設定されていれば、
その法定耐用年数を使いましょう。

なぜ同じ機械装置でも年数が変わるのか?
例えば「エアーコンプレッサー」という機械を例にみてみましょう。
・自動車整備工場で使用する場合 ⇒ 自動車整備業用設備:15年
・家具製造工場で使用する場合 ⇒ 家具・装備品製造業用設備:11年
このように全く同じ機械装置であっても、
「より過酷な環境で使われる業種なのか」
「短いサイクルで更新が必要な業種か」
といった実態に合わせて、国が業種ごとに機械装置の法定耐用年数を判定しているのです。
実務でも間違えが起きやすいポイントなので、
少しでも迷われる場合はプロに任せるのも良いかもしれません。
「一括償却」・「少額減価償却」の判定も忘れずに
機械装置であっても、取得価額が低い場合には以下の特例が使えます。
| 取得価額 | 処理方法 | メリット |
|---|---|---|
| 10万円未満 | 消耗品費 | その年の経費に全額算入 |
| 20万円未満 | 一括償却資産 | 3年均等償却(償却資産税がかからない) |
| 30万円未満 | 少額減価償却資産 | 青色申告なら一括経費にできる |
なお取得価額の判定は税込処理なら「税込価格」で、
税抜処理なら「税抜価格」で行います。
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固定資産に計上しなければなりません。
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[…]
まとめ
いかがでしょうか。
機械装置の法定耐用年数を判定する際には、
機械装置の名前ではなく、「その機械装置がどこで何のために働いているか」
を見極めることが大切です。
今回のポイントを整理します。
・勘定科目は「機械装置」:10万円以上なら基本的に資産計上
・法定耐用年数は「製品の業種」で判定:法人のメイン事業ではなく、その機械が何を作るのか
・取得価額が20万円未満なら「一括償却」、30万円未満かつ青色なら「少額減価償却」も選択可能
資産の耐用年数はこちらの記事に書いています。
ぜひご覧ください。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。




